2010年10月11日

【書評】不可能は、可能になる 古田貴之


不可能は、可能になる

不可能は、可能になる

  • 作者: 古田 貴之
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2010/09/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)





古田氏は、現在千葉工業大学 未来ロボット技術研究センターの所長であり
本書は古田氏の半生を綴った本である。

千葉工業大学 未来ロボット技術研究センター(fuRo)
http://www.furo.org/

は、千葉工業大学内部にありながら、国でも企業でも大学でもないという一風変わった研究機関である。

ロボットに興味があるかたなら
モルフ、ハルキゲニアやハルクUなどご存知のロボットもあるかもしれない。

古田氏は14歳の時に難病にかかり
「余命8年、運が良くても一生車椅子」と宣告される。

そして、自分の死に直面したとき
「いつか」ロボットを作りたいという夢は

「今を全力」で生き抜いてつかむ夢になった。

そして、奇跡的に回復した古田氏は、入院中に考えた「車椅子ロボット」を実現するため
ロボット研究に没頭する。


「この世に生きた証をロボット技術で残すため」

「幸福な技術で社会を変えるため」



夢に向かって進む中で、古田氏には様々な出会いがある、まさに運命的な。

本書を読むと、古田氏と様々な人との出会いによる変化に胸が熱くなる。


本書は、
「人生を懸けて何がしたい?」と問いかけ
「挫折はあきらめた瞬間に訪れる」と励ましてくれる。

そして古田氏らfuRoは、今この瞬間も夢に向かって前進している。
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posted by kouki at 20:11| Comment(10) | 読書/書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月10日

2010年10月音声研究会 参加ログ【後半】

■[招待公演]日常生活データベースを作る地域社会システムとその活用に基づく見守りシステム 西田氏(産総研)

・子供の見守り(事故予防)について
 WHOレポートによれば、1歳〜19歳の死亡要因1位は「不慮の事故」
 見守りの効果は科学的に検証されていない
 何が見守りなのか定義もあいまい

 →研究ツールが必要

・事故予防は「経済問題」
 アメリカでは年間の事故による損失額は80兆円

 投資額に対する経済損失の例
  煙感知器    65倍
  チャイルドシート 29倍
 ヘルメット 29倍 

・事故予防は「科学技術問題」
 精神論的から科学的に

・事故予防は「社会システム問題」
 安全知識循環型の社会の実現
 【キッズデザインの輪】
 http://www.kd-wa-meti.com/

・事故・障害情報を集める技術
 事故・障害サーベイランス技術

・身体地図情報BIS
 怪我をしやすい場所を可視化

 Ex.子供の自転車事故はかかとが多い → 車輪への巻き込み → 巻き込み防止をつければ回避できる
 虐待と事故の識別(怪我の箇所から)

 「日本のものづくりブランドをUPする情報提供が可能となる」

・事故制御技術
 怪我の程度をデザイン
  頻度が高く重症=廃止
  頻度が低く重症=保険戦略
  頻度が高く軽症=マネジメント
  頻度が低く軽症=受容

・事故予防には「社会心理学的アプローチ」も必要
 リスクコミュニケーション

 Ex.親が洗濯機の上に子供を乗せたことによる転落事故は多い
   親の意識改善が必要

 リスクを示すシミュレーションを示す

・画像処理技術とデータベースの融合
 公園内の子供の動きからヒヤリ・ハットを推定
 公園遊具当のリスク管理

■安全見守りシステムにおけるプライバシー保護手法 厚田氏(筑波大)
・子供を見守るウェアラブルデバイス
 加速度
 心拍
 音

・ただし「音」をとることはプライバシーの問題がある

・差分マイクロホン(二つのマイクの信号差分)
 音は距離の2乗で減衰することから、近距離(装着者)の音声のみを強調できる

・異常時は非差分マイク(シングルマイク)
 周囲の状況を音で把握
タグ: 見守り
posted by kouki at 22:25| Comment(0) | セミナー/勉強会/研究会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月音声研究会 参加ログ【前半】

2010年10月8日 CEATECと併催された音声研究会に参加してきましてので記録メモ

音声研究会
http://www.ieice.org/iss/sp/jpn/


■監視マイクロホンのための多段GMMを用いた異常音検出手法 伊藤氏(東北大)

現在主流の監視カメラに対して、音を用いた「監視マイクロホン」を提案

画像と音を比較すると、以下のメリット・デメリットがある。
【画像】
・すでに普及している
・監視は容易だが、異常検出が困難
・処理が重い
【音】
・画像の補完的用途
・新規にマイクロホンの設置が必要
・処理が軽い

本発表では、不特定な異常音を検出するため、日常的な音から逸脱する音を異常と定義し、日常音を学習している。

手法はGMMをカスケード接続した、多段GMMを用いているが、
学習データに用いる日常音は、そのほとんどが無音であり、尤度最大化によって無音部分を学習するからだという。

特徴量はMFCC16次元+対数パワーの6フレームを KL(主成分分析)展開で17次元に圧縮

GMMは2〜256で評価をしているが、実際の結果は最小で2多くて8から16とのこと。

認識結果の評価は誤検出のみで、検出もれは評価されていない。


■[招待公演]情報アクセシビリティの過去・現在・未来 浅川氏(日本IBM)
・情報アクセシビリティ
 アクセシビリティから始まった技術は多い。(電話、キーボード、文字認識、音声認識など)

・デジタル点訳システム
 コンサイス英和1巻を点訳すると百科事典サイズの点字文書100巻に相当する。
 ノートPCにすれば、1台。デジタル化は大きな利点がある。

・IBM音声合成
 何かの文章にカスタマイズされた音声は、様々な文章を読み上げるリーダには不向きである。
 現在の技術であっても、パラメータを弄り倒せば、素晴らしい音声が出せる。近い将来自然な合成ができるはず。 

・視覚障がい者の音声認知能力:2倍速音声で80%程度

・アクセシビリティに関する世界の法的ガイドライン
 W3Cなど
 法令によって決められたルールに従うだけでは、ユーザにとって十分なものとはなりえない。

・アクセシビリティの向上
 音声ブラウザの見出しジャンプ 
 見出し情報がなければ、アクセスできない。
 アクセスできないページをソーシャルネットワークに投げることで、ボランティアの人たちが修正してくれる。
 アクセシビリティの情報自体は凄く簡単(タグ情報のみ)
 修正しやすいように、何が問題なのかをビジュアライズする技術を開発。
 
・音声によるAR技術
 ささやきインタフェース(券売機などで、使い方をささやいてくれる など)

 ITは「自動解析」「異常データの検出」が得意
 人間の知性は、「より深い分析」が出来る

 高齢者の知識を生かした社会参加(EX.古い文献のテキスト化、ITを使った在宅ワーク)
 元気なまま90歳になる高齢者は10%
 80歳まで元気な高齢者は70%

 この「元気高齢者」を支えることが重要(支えることとは、やりがいをあたえることもその一つ) 

・世界の障害者は6億5000万人
     高齢者は5億 600万人
    非識字者は7億7000万人

キーワードは「誰もが能力を発揮できる社会をめざして」

posted by kouki at 11:18| Comment(0) | セミナー/勉強会/研究会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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